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本当に欲しかったもの

  • 執筆者の写真: sugi220513
    sugi220513
  • 2016年9月1日
  • 読了時間: 5分

叶えたいこと

9月に入りましたね!この2~3日うそのように涼しくなり、ホッとします。

それにしても今年の夏は暑かった!

でも、そんな中でも頑張ってお片付けされてる方が沢山おられます。

最近は小さなお子さんを子育て中の方からの依頼が多くなりました。

こんな大変な時期に片付けよう!と思われるなんて、すごいな~と思わずにはいられません。

そんな中、良く思い出す遠いある日のこと。

あれは、まだ息子達が幼稚園前、公園に連れて行くのが日課となっていた時期でした。

公園に着き、やれやれと腰かけると、同じ服を着た何かのスタッフ?のような数人の女性達に

「すみません。アンケートに協力して頂けませんか?」と紙を渡されました。

その時私は疲れていて(子育てによる慢性的な疲れ)

「せっかく一息つけると思ったのに、ま~いいや、適当に書いて返そう(。-_-。)」と見ると、そこには4つの質問が。

1、あなたが今1番欲しいものは何ですか?

自分の時間(即答です!)

2、今1番したい事は何ですか?

押入れの片付け(違うような気がするけど、他に出てこない)

3、今1つだけ願いが叶うとしたら、何を叶えたいですか?

押入れの片付け(もっと他にあるんだろうけど、出てこない)

4、あなたの夢や希望を教えて下さい

押入れを片付けてスッキリしたい(どれもこれも同じ質問にしか見えないんだけど?もう他に思い浮かばないし、考えるの面倒くさい。

でも、さすがに「もっと真面目に協力して下さいよ~、、」って引かれるだろうな。

( ̄▽ ̄;))

彼女達に目をやると、ニコニコしながら、あちこちのママ達に頭を下げてアンケートをお願いしている。

可愛くて眩しい女の子達。良いな~、若くて自由で。

?私、あの頃に戻りたいのかな??

、、、いやいや違う!あの頃に戻ったら又恋愛に悩んだり、辛いつわりを経て、あの出産をして、、。

あ~、(ヾノ・∀・`)ムリムリ無理!!

せっかく大変な時期が終わったというのに又やり直すなんて、今が最高!!今で良い!!

…が、時々遭遇する「子供が騒ぐのはお母さんの躾がなってないからよ!」というような冷たい視線。

それよりも圧倒的に多い温かい眼差しをもらっているのに

「母親なんだからちゃんとしなさい!」、、のような他人に言われた一言は、たった数回であっても胸に突き刺さり取り去れないもの。

前もって「すみません」を繰り返す日々の中「あっ、このアンケートにストレスを発散すべきなんじゃないか?」と思いました。

子育て講演会の材料になるのか、記事の資料になるのか分からないけど、いつも言えない言葉をここで分かってもらう事ができるんじゃないか?

「分かってます。頭では分かってますよ、私だって!あなたには出来たんですか?立派な大人に育てる為に色んな経験もさせつつ、迷惑もかけない子育てが!」

あの人は急いでいたのかも?

何かが上手くいっていなくてイライラしていたのかも?

そんな事を想像する事なども出来ず、相手も自分も許せなかった、あの頃。

言い訳したい、よし!本音をぶつけよう!(何かアンケートの趣旨は違うけど?)

イヤな出来事を思い出し、完全に開き直った私の目は急に輝きを放ち(たぶん、、)いつの間にか、真面目にアンケートを見返していました。

自分の本音って何なんだろう?と。

欲しいのは自分の時間で間違いない!

1番したい事や夢が押入れの片付けな訳ないじゃん!

海外旅行?ブランドのバッグ?豪華レストランでの食事?

いや、私はそんな物ではだまされない。

元々旅行好きではないし、別にブランドじゃなくて良いし、ホントに欲しい物なら買うし、出かけるよりは家でまったりしたい。

(だまされないとか言いつつ、なぜか希望が地味な感じに移行している・・・)

片付けも掃除も行き届いた綺麗なおうちで、美味しいお茶でも飲みながら、美味しいものでも食べながら、感動する映画でも見たいな~。

でも、、、そんなことは夫にお願いすれば何とかなりそうな事、、あれ?なぜ今それをしないんだっけ?

あっ、家が思うように落ち着かないからだ!

先ずは、家を何とかしたい、

自分で確認して自分の使いやすいようにしたい、そこから始まる優雅な時間、ガミガミ言わない私がきっとそこにいる、そういう事なんだ!

でも、押入れの中を全部引っ張りだしたら、子供に荒らされる、しばらくは無理だな~と諦めている、

だから、これが私の願い。

あ~だから押入れの片付けか~!!

…という事はやはり、直感で答えた2、3、4、は全てこれで良かったのだ、と分かったのでした。

え~、まさか、こんなささやかな事が自分の夢とは、、あ然としました。

「なんてちっぽけな夢なんだろう?ほんとに!?真面目か!!」その時はそんな風にも思いました。

でも良く考えたら、この振り回してくれる子供自身が、もう、これ以上はないと言い切れる宝なんだ。

子供がお腹にいる時は「お願いします!無事に産まれますように、無事に産まれたらもう何もいりません!何もいりませんから!」って祈ったではないか。

そんな事を思いながら、元気に遊ぶ子供達をぼんやり眺めていたあの日。

なんだかんだ言っても1番はとっくに叶ってる。

それを守り、より良くしていくための手段の1つが押入れの片付けだったんですね。

瞬間的な事ではなく、長く長く続く毎日を幸せに暮らしたい、幸せにしたい、

案外ちっぽけではなく、贅沢な夢だったのかも?今はそう思います。

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