人は必要に迫られると、すぐに実力を発揮する
- sugi220513
- 2015年10月25日
- 読了時間: 3分

人は必要に迫られるとすぐに実力を発揮する
(哲学者-ピタゴラス)
この言葉はホントにそうだなと、自分の事も周りを見ていても思います。
例えば私の父。
母が生きていた頃は家事など全くしない人でしたが、今は料理は趣味レベルになり、洗濯もシーツに糊付けまでするようになりました。
例えばお客様。
片付け苦手と言っていても、訪問時には1日中でも片付けに集中されています。
例えば私。
家電の設定や○○ソフトなど苦手ですが、仕事で必要なホームページは何ヶ月もかけて自分で作りました。
人は必要に迫られたり、追い込まれると案外何でもできるものなんですね。
そして、これにも似た話。
以前テレビである4~50代の女性がこんな相談をされていました。
「私が高校生の時、母が病に倒れ介護が必要になりました。
父はそのショックからお酒に救いを求めるようになり、介護や家のこと、妹や弟の世話まで全部私がすることに。
夢もあったので予備校に通いながら、必死で全てを頑張ってきました。
努力が実り夢も叶い、家庭の事情を理解してくれる優しい彼にも恵まれましたが、最終的に私は母を選び、結婚は諦めました。
もし父がお酒におぼれることなく、もっと頑張っていてくれたら…。
私はそんな父を許す事ができず苦しいです。」
そして、心理カウンセラーの答えが続きました。
「お父さんだって頑張りたかったと思いますよ。」
「えっ?そんな言い方はないでしょ。」と思いましたが、この人は相談者を救うのが仕事。
きっと何かあるのだろうと、前のめりになって次の答えを待ちました。
「あなたは大変なご苦労や努力をされてきましたが、同時に自分が家族を支えているという誇りや自信、達成感や充実感なども感じてこられたはずです。
でも、お父さんにもそのチャンスはあった。
あなたが1人で頑張るから、お父さんもあなたに甘えたのでしょう。
私が頑張らなければ誰もしない、出来ない、という考えは自分は信じても人は信用できない、という相手に対して失礼な考えでもあるんです。」
いつしか私は自分と子供の関係、母が頑張っていた姿などにリンクさせながら、その話を聞いていました。
人は必要に迫られると、すぐに実力を発揮する
そんな風に考えられれば、誰かの為に頑張りすぎる事もなく、結果的に相手の為にもなるのかも知れないな…と。
このカウンセラーの言葉が相談者にどんな風に届いたのかは分かりません。
相手が頑張らないから、私が頑張らざるを得ないのか?
私が頑張るから、相手が頑張れなくなるのか?
鶏が先か卵が先か?にも似て簡単ではないですが、自分の考えで自分が苦しくなっているのなら発想を変えるしかないとの答えだったのでしょう。
しばし呆然と…私には深く考えさせられました。
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