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あの時、アルバムがあったら…

  • 執筆者の写真: sugi220513
    sugi220513
  • 2015年3月31日
  • 読了時間: 4分

心残り

こんにちは。花*花です。

今日は昨日書いたアルバムにまつわる思い出について。

私にとっては、ちょっと残念な母との思い出です。

私の母は10年前に亡くなったのですが、私はその前の数日間を母と病院で過ごすことができました。

高校から下宿生活で18歳で長崎から大阪に出てきたので、最後の何日かを母と一緒に過ごせたのは本当に良かったと感謝しています。

ただその時期は母にとって、心身共におだやかとは言えない状況でした。

でも、たまに話ができる時もあり、母はこんな事を言ったのです。

「昔話でもすれば?」

最期も覚悟している中「あ~過去を振り返りたいんだな…」と思いました。

母の方から昔話をする時もあったけど、その時は話す元気もあまりなく。

少しでも母の気持ちをおだやかにしたい、母に笑顔になってもらいたい、そう思い焦って「昔話、昔話…え~と…」と探して何か話したはずですが、何を話したのか覚えていません。

ただ、もう一人私以外に誰かいれば話がはずんだかもしれない、もっと気の利いた話ができれば…せめてアルバムがあれば…と思ったことは覚えています。

私は病院に寝泊りしていたので、家から通っている父に「アルバムを持って来て」と頼む事も考えました。

でも、実家のアルバムは確か婚礼ダンスの上に積まれていて重いし、母の入院も長いから、もうホコリかぶっているだろうな…仕事と長い看病で疲れている父には頼みにくいな…そう思いました。

そして病院に置いておくには大きすぎました。

たったそれだけ。母の最期にたったそれだけの理由で頼めなかったのです。

母が亡くなったのは、それから3日後のことでした。

あの時、軽い昔のアルバムがあれば…すぐに出せて「あの部屋のあの棚にしまっているアルバムを持って来て」と言えれば、狭い病室でも、母のひざの上に置いても負担にならず、昔を思い出して笑えたかも知れない。

亡くなった後も何度か思いました。

実家にもホントに沢山のアルバムがあります。

忙しい日々の中でどんな事を思いながら、母はこのアルバムを作ったのかな?せっかくのアルバムをあの時、使いたかったな~と思います。

今回、しっかりとしたフエルアルバムから100均の安いアルバムに差し替える時、やはり少し抵抗もありました。

いいアルバムを捨てて100円の物を使うなんて、勿体ないかな~とか、写真が色あせないかな?とか。

でも、母の事を思い出すと、軽くて管理が簡単、何時の写真かがすぐに分かり、すぐに取り出せることの方が大切だって思えました。

どんなに立派なアルバムやおしゃれなものを作っても、見たい時にすぐに見れないなら、何のためのアルバムなのかと。

子供の発表会も運動会も写真やビデオを撮っていると、目に焼き付けることは難しくなりますね。

それでも、多くの人が撮っているのは何故でしょう?

後で見るため?老後の楽しみ?

見ていますか?父母は、祖父母は昔の写真を見て楽しんでいますか?

楽しめる状態になっていますか?

何のためのアルバムなのか、アルバムに何を求めているのか考える事は、何のために買うのか、残しているのか?などとしっかり向き合う事と同じです。

自分が本当に求めているものについて考え、確信が持てるようになると新たな発見もあり生活が充実してきます。

どんな風に暮らしたい?という質問は漠然としていて分かりづらいかも知れませんが、物に何を求めてる?そしてその求めていることは得られている?と自問自答して見ると分かりやすいかも知れません。

ちなみに私がアルバムに求めるものは?

「自分や家族が見たい時に見れて、元気をもらいたい。」

「アルバムを見て喜んでくれそうな人には見せてあげたい。」

「今それができる状態になった!」です。

以前、婚礼ダンスの上に並べている時も脚立さえ出せば取り出すことは可能でした。

ただ、家族が出すと片付けるのは私の役目。

コツがつかめてないと上手く収まらないほどギュウギュウ詰めで、脚立を使っても背伸びをして重いアルバムを抱え、一生懸命って感じだったのです。

だから自分では出したくない、誰かがたま~に出すと「アルバム整理してて良かった!」と思うと同時に、しまうのが面倒だな~という思いもありました。

でも今は全部出しても、すぐに片付くし、誰にでも頼めるので気楽です。

ちなみに昔のフエルアルバムは大きい写真用に3冊ほど残し、あとは処分しました。

今、新たにアルバムを置いた棚は元々7割位しか使っていなかったので、詰めたら何も処分せずに収まりました。

すっきりです!(^-^)

震災対策で婚礼家具の処分を決意しなければ、アルバムもきっとそのままだったでしょう。

今回、思い切って本当に良かった!

時間のない方は写真だけ日付順に箱に入れていくという方法でもいいと思います。

写真以外でもビデオの整理など、時間や労力のかかるものはありますね。

データ化など業者さんに頼む方法もあります。→

大切な思い出は時々振り返って、初心を思い出したり、明日への活力につなげられたらいいですね(^-^)

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